柳田國男生誕150周年
「椎葉再発見!!椎葉巡見プロジェクト 民俗調査10年の歩み」

椎葉村は、平家落人の隠れ里、秘境としてよく知られています。椎葉の人々は山郷独特の古い伝統と文化―たとえば、猪狩り、焼畑、稗つき節、神楽・臼太鼓踊り等を保持してきました。明治42年(1909)には柳田國男が著した『後狩詞記』によって、椎葉村は日本民俗学発祥の地となりました。現在、椎葉神楽は国指定重要無形民俗文化財に、椎葉山地域は世界農業遺産に認定され、伝統的な山の暮らしと文化、人と人の絆も大切に継承されています。
昭和女子大学歴史文化学科では平成24年(2012)から10年以上にわたり、椎葉巡見プロジェクトとして夏に民俗調査を実施しています。延べ約150名の学生が、村内の集落を歩き、家々を訪れ、年中行事、民俗芸能、人生儀礼や食に関する調査を行い、事実を集積する中で新発見もありました。
柳田國男生誕150年にあたる今年、本展にてプロジェクトの成果を公開し、椎葉で培われた民俗の知恵は現代にどのように生かせるのか、現代的意義と未来への継承について考えます。

関連イベントとして、椎葉村の”尾前神楽”を昭和女子大学光葉博物館にて披露します。
■東京会場
椎葉村尾前地区の尾前神楽披露
椎葉巡見プロジェクトに参加した学生による解説も行います。
日時:7月20日㊐ 1部 13:10~ 大神神楽他 2部 15:30~ 板おこし、森ノ上他
会場:昭和女子大学光葉博物館 展示室

申込不要・参加無料です。ぜひ尾前神楽を見に足をお運びください。