扇山への道路状況です。松木登山道編
https://www.shiibakanko.jp/road_to_mtougi
扇山からの道路状況です。内のハ重登山道編
https://www.shiibakanko.jp/road_from_mtougi

扇山は、標高1661mの椎葉を代表する名峰です。
頂上付近はシャクナゲが群生しており、登山愛好者の目を楽しませてくれます。
扇山では、毎年5月の第2日曜日に山開きを開催しております。
また、扇山から白岩山・向坂山・小川岳と続く大きな山岳があり、この連山を総称して霧立山地と呼ばれています。

霧立越はこの山地を尾根伝いに辿る峠道で、椎葉から熊本県山都町馬見原まで牛馬の背で物資を輸送した駄賃付けの道でした。

駄賃付けは、椎葉から農林産物を搬出し、馬見原からは、塩・酒・みそ・醤油・海産物などの生活物資を運び込む運送業で昭和12年頃まで続けられました。

霧立越の歴史は古く、壇ノ浦の戦いに敗れた平家一門が敗走して椎葉に入った道といわれ、平家追討に来た那須大八郎宗久もこの道を辿り椎葉に入ったと伝えられています。
五ヶ瀬町鞍岡の地名の起こりは、鞍岡に馬の鞍を置いたことから鞍岡村が訛ったものといわれ、霧立越が馬に乗って越せないほどの難所であったことが伺えます。
正保2年(1645年)には、丸目蔵人のタイシャ流武術が人吉から椎葉へ、椎葉から鞍岡へと伝わり、今日では鞍岡にその古武術が伝承されています。

西南戦争では、明治10年4月西郷隆盛率いる薩軍が行軍し、人吉に出たといわれ霧立越は馬見原から椎葉を経由して人吉に通じていました。

霧立越は、尾根へ上がるまでの距離が長く急峻なため難所とされていたが、近年、尾根の近くまで道路が延び、尾根伝いの楽な部分だけ歩けるようになり、にわかに脚光を浴びるようになりました。
ブナ、イチイ、ミズメ桜などの原生林を約12km歩いて、いにしえの歴史とロマンの探索と森林浴が楽しめます。