■椎葉村 扇山「ベニドウダンとホウノキの花に出会う旅」に参加してきました。

扇山(標高1661m)は、昭和54年「日本のふるさと宮崎国体」で山岳競技に使用されました。それ以来県内外の登山愛好者に親しまれている椎葉を代表する山です。頂上に向かう途中には、ベニドウダンやホウノキの花、シャクナゲ、ヒメシャラ、ミツバツツジ、シャクヤクなど時期によって色々な花が咲いています。

※詳しくはこちら

 

 

■扇山に初挑戦!久しぶりの登山でも大丈夫!

6月3日(日)晴れ、椎葉村観光駐車場に朝9:00に集合し扇山に出発です。

今回のコースは、扇山松木側登山道登り口から登山を開始して、扇山山頂を目指します。

そして帰りは、行きとは違うコースを通り、内の八重側登山道登り口へ下山します。

 

久しぶりの登山で、数日前から登り切れるだろうかとドキドキしていました。「扇山は、初心者向けの山で、子供でも登れるよ」と、みなさん口々におっしゃいます。「そんなこと言っても、大丈夫だろうか、、。」と心の中で思いつつ、緊張と不安と、若干の楽しみが入り混じり集合場所に向かいます。

 

集合場所では、短パンに半そでの超軽装の方から、登山ルックの方、小学生など各々様々な装いで、あまりの気負いなさに緊張がほぐれました。

 

■扇山松木側登山道登り口からいよいよ登山開始。

扇山松木側登山道登り口に到着しいよいよ登山開始です。

その前に、駐車場に小綺麗な小屋を発見!これが噂の「バイオトイレ」なるものかと見学。中には、自転車が置いてあり、ペダルを漕いで混ぜて完了。となる仕組みでした。なかなか面白いです。

ぜひ、扇山松木側登山道登り口駐車場にお越しの際はお試しください!

~扇山松木側登山道登り口駐車場のバイオトイレ~

 

ガイドの高島さんより、「扇山は、初めの30分がきついだけで、そこを登り切れば楽勝!です。

10分に1回休憩を入れるから大丈夫です!一番スローな方に合わせてゆっくり登ります。」との案内が入ります。よし、30分頑張ろう!と気合を入れて、お弁当をもち、飲み物をもち、その他準備を整え、いざ出発!です。

 

~登山開始~

~登り口から30分ほどは上り坂がきつくゆっくり上る~

~途中休憩では、水分補給を~

~休憩中は、山野草に詳しい龍神館の女将さんの解説も聞けました~

~ここを登りきると楽になる予定~

~今、この辺りです。との無情な声がT_T、、、~

 

 

■山小屋に到着!ホウノキの花がお出迎え。

しばらくして、山小屋に到着。山小屋には扇山山開きのワッペンが置いてあり、記帳すると一枚もらえます。今年は、雨のため山開きが中止になったので配布されませんでしたが、ここに来ると手に入ります!

 

ガイドの高島さんの声で窓から外を見ると、ホウノキの花が咲いています。

道中、木の上にあるホウノキの花を遠くからは見ることが出来ましたが、山小屋のホウノキの花は近くで見ることが出来るのでとても得した気分になれます!

参加者の方も、山小屋からだと、ホウノキの花を上から見る形になるため不思議な感じがしますよねと話されていました。

中で少し休憩して山頂に向かいます。

~やったー。山小屋に到着!休憩だぁー!~

~山小屋からは、ホウノキの花を眼下にみることができました~

~いよいよ山頂へいざなわれます、、、~

 

■頂上まであと少し!「だまし峠」に騙されないよう頑張ろう!

山小屋を後にして、途中に、違う木同士が絡まって育つ「夫婦木」なるものや、シャクナゲの木、綺麗な青々としたコケや、キノコ、鹿も食べないという草などの説明を聞きながら進みます。

 

扇山の山頂に到着するまでには、通称「だまし峠」という頂上もどきがあります。

そこは、ベニドウダンが咲き、岩の上からは遠くの山々まで見渡せ、最高に素晴らしい景色が広がります。まさに絶景です!

もうここで騙されておきませんか?との呟きは却下され山頂をめざします。

~花弁が「5裂」のどうだんは、ツクシドウダンというそうです。~

~岩場(崖)にあるベニドウダン。慎重に撮影中~

~騙し峠でパチリ。写真の掛け声は「はいしいば!」~

 

■扇山山頂にやっと到着!そしてお弁当タイム。

騙し峠よりしばらく歩くと、本物の山頂に到着です。

そして、お待ちかねのお弁当タイム。お弁当は、森の民宿 龍神館の女将さんのお手製お弁当。ボリューム満点で、とっても美味しい!煮しめに、魚、から揚げ、ハンバーグ、おにぎりと、色々入っています。魚は、前日に宿泊されたお客様が釣ってきた魚を女将さんが揚げて味付けしたものです。

 

休憩していると、話し声が聞こえてきて、4歳と、3年生の子供たちが元気に登ってきました。小さいのに凄いなぁ!と感動しつつ、本当に小さい子でも大丈夫なんだと納得した瞬間でした。

 

※上記リンク先

 

~扇山の山頂で「はいしいば!」~

~とっても美味しく、ボリュームも満点!お客さんの釣ってきたお魚も入っています♪~

~「着いた~!!」可愛い登山者が登ってきました。(二人ともえらい!頑張ったねぇ)~

 

 

■帰りは、内の八重側登山道登り口方面へ下山します。

帰りは、他にも景色の良い場所があるとの事で、内の八重側への下山となります。

こちらの道は、一部わかりにくい分かれ道があるため、ガイドがいないと危ないかもしれません。

 

景色の良い場所の一つは、霧が出てきたため遠くまで見渡すことはできませんでしたが、それでも十分満足できる景色です。次の場所は、岩をよじ登った先にあります。その上から眺める景色が素晴らしいとの事で、途中までいきチャレンジするも、岩をよじ登る体力が残っておらず敢無く断念。次来るときは、体力つけてよじ登って眺めようと思います。

~松木側と、内の八重側との分岐点~

~いよいよ、内の八重登山口へと下山します~

~きっと眺めが良いだろう場所に到着。霧の向こうは・・・。~

~内の八重側から下山中~

~内の八重側 登山口へ到着しました!ホッと一安心です~

 

■道なき道に近い道を行き、内の八重側 登山口へ到着

内の八重側 登山口へ到着してホッと一安心!途中細い道をひたすら歩き少し不安になりましたが、ガイドの方や皆さんのおかげで何とか予定通りに下山できました。ひたすら過ぎて、途中「水が飲みたい!」という心の声が駄々洩れになり、急遽休憩を入れてくださる場面もありました。

結果オーライということで、満足のいく扇山初登山となりました。

みなさま遅いペースに合わせていただき本当にありがとうございます!

 

今年の花は見ごろが早かったそうですが、毎回違う楽しみがあって同じ景色はないそうなので近いうちにもう一度、扇山に登ろうかと考えています。次は、行きも帰りも「松木側登山道」で!

内の八重側は、私にはもう少し鍛錬が必要なようです。

次は、御池にも行ってみたいなぁと思いつつ本日の登山終了です。

 

 

 

 

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■延岡からおこしの田島さんに、今回のイベントについてうかがいました。

田島さんは、しいばのファンクラブ「しいば好き人」にも入っていてよく椎葉には来るそうです。そして、なんと!数日前に扇山へ往復2時間で登られたという強者でした!

今回は、ゆっくりとしたペースだったので、木や花や山菜を見たり周りをみて楽しむことが出来ました。こんな風に周りの景色を眺めて登るのもいいですね!と喜んでいました。

※上記リンク先

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■ガイドの高島さんより、登山のための豆情報!

  • 雨具は、雨避け、寒さ除け、晴れていても日焼け止め対策になるので持っていきましょう。
  • トレッキングシューズは、足首を守ってくれます。
  • 厚めの靴下が良いです。
  • 綿の素材は、汗をかいて冷えるので登山には向いていない。速乾性のものが向いている。

今年中に「椎葉の山を制覇する!」と登山に夢中な高島さん。以前は超インドアで、まさか自分が山登りを好きになるとは思ってもいなかったと話してくださいました。そんな高島さんが登山にはまる切っ掛けとなったのが、今回参加された、龍神館の女将さん喜久子さんの旦那様に山に連れて行ってもらい感銘を受けたのが切っ掛けなのだそうです。

 

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<扇山ツアーは、こんな方にオススメです!>

・久しぶりの登山。

・登山はしてみたいけど、いきなり登るのは心配。

・少し緩やかな山で様子をみて徐々にチャレンジしたい。

・登れるか心配。(体力・筋肉痛)

・一人で登るのは怖いから複数で行きたいけれど、複数だと初心者すぎて悪い気がする。

・ゆっくり登り、好きな時に休憩できれば◎。

・景色を楽しみつつ、動植物を観察しつつ、ゆったり登りたい。 など

 

今回、参加して感じましたが、その時は疲れていても、次はこの場所に行きたいな。と思えてしまう登山は高島さんの言うように徐々に夢中になってしまうのかもしれません。

(記事作成の合間に烏帽子岳に登ってきました^^。)

少しでも興味のある方は、「扇山」を手始めにして登ってみませんか?

【記事作成】 椎葉村地域おこし協力隊 内窪まゆみ